海に出る幽霊の一つ、船幽霊。ご存じですか?
海で漁をしていると海面から手が出て来て「柄杓をよこせ」と声が聞こえ、柄杓を渡してしまうと柄杓を持った手が増えてその柄杓で海水をどんどん船の中に入れ沈めてしまうと言う怖い幽霊です。
昔の話なのでエンジンなど付いていない手こぎの小舟なのですが、もし自動排水ポンプがあれば舟幽霊はどうしたのだろうか?
小舟を沈めようと一生懸命海水を柄杓で入れるのだが、自動排水ポンプで小舟の水を海に戻されるときりがなく、諦めて何処かに行ってしまうのだろうか?w
本当は
- 海が荒れている時に舟を出したら駄目ですよ!
- 舟が沈んでしまいますよ!
と言うことを舟幽霊が出るよ、と置き換えたものなのかもしれません。
先人の言葉を考えると幽霊も方便だったかも?
夜に爪を切ると親の死に目に会えない(親より自分の方が早く亡くなると言う意味) こんな言葉を一度は耳にした事があるのではないでしょうか?
夜に爪を切ると親の死に目に会えない(親より自分の方が早く亡くなると言う意味)
昔は今みたいに煌々と明るい訳ではなく、蝋燭の薄暗い灯りの中で爪を切ると・・・深爪してしまう(-_-;)
だから夜に爪を切ってはダメだよ!!と子供に注意する時に解りやすく例えた言葉だったのでしょう。
昔の人は子供に「それをしたら駄目ですよ」と言うことを上手く置き換えていたのですね。
流石今の日本を支えてきたご先祖様!!
しかし現代では、母親は駄目ですと言いたい時は 「おじちゃんに怒られるよ」 「あのおばちゃんが怒ってるよ」 いえいえ、怒ってないんですが(汗)
責任を霊におしつけ子供をしつける為の迷信
以前にも書きましたが、子供をしつける為に親が使う迷信っていろいろありますよね。
- 雷が鳴る日におへそを出しているとカミナリ様におへそを持って行かれる
- ウソを付くと閻魔様に舌を抜かれる
本当か嘘かは置いておき、子供心に想像するとこれらはとってはとても怖い事。
純粋な子供は
「おへそを持っていかれた後の処置はどうするんだろう?」
とか
「舌を抜かれた後は話せるのだろうか?」
なんて事は考えず、何となく怖い、そんな事があったらやだ(´;ω;`)ウゥゥ
なので、そう言われるとちゃんと言うことを聞いたんですよねw
しかし・・・ ウソをつくと閻魔様に舌を抜かれるのなら、私すでに舌がないです(汗)
そして多分あなたもないはずです(;^_^A
それでも子供のしつけをするには「おじさんに怒られるよ!」より、幽霊など怖いものなどを例えるのが一番効果的。
よく分からない理屈で脅す(笑)
ただ、今でもその土地に根付く迷信は沢山あるので、幽霊なんかと同じで案外あなどれない事実なんてのもあるのかもしれませんね!